個人的血統論

競馬の血統表に書かれた名馬の小話を色々やっていきます。

亀谷敬正と血統ビーム

このブログにおいて何度も出てくるであろう用語として、日本血統、米国血統、欧州血統があります。

これは血統を大きく三種類に分類したものですが、その詳しい説明の前に元となった血統ビームとその考案者である亀谷敬正を軽く説明しておきます。

 

今でこそ亀谷氏は血統評論家として名を馳せていますが、元々はダビスタのヘビーユーザーの一人でした。

最初期のダビスタは血統といえばインブリード※1かアウトブリード※2のみで、現在のゲームのようにアウトブリード基本で他の要素で強い馬を出すのではなく、インブリードを上手く使って強い馬を生み出すのが基本でした。

恐らく亀谷氏はその中で、ある馬が血統表の中にいればこの能力が高くなる、低くなるという法則を見つけ、後にダビスタ衰退と同時に予想家に転向してそれらを使っていったのでしょう。

そしてそれをまとめたものが血統ビームやブラッドバイアス※3です。

 

現在ネットで“血統ビーム”と検索すれば簡単にその詳細を知ることが出来るので、簡単に説明すると、

その日の馬場や条件において走る血統と走らない血統があり、それを見極めて勝負する。

実際には三つの分類の他に、血統表において重要となる馬をまとめた大系統、さらにそこから派生した馬をまとめた小系統とありますが、私自身あまり使わないのと、このブログではあまり必要としないので、ここでは省きます。説明いるときだけ特別に説明します。

 

それでは三つの血統分類を詳しい説明していきます。

これらは日本、米国、欧州の競馬でそれぞれ必要とされる能力の違いを表したもので、これを意識するだけでも競馬予想に役に立つものです。

日本血統は日本競馬のレースの特徴である、スローペース瞬発力勝負が得意なタイプです。

スピードがある一方で、バテて失速するまでの粘りがないのが難点です。

 

欧州の競馬場のような高低差がありタフなコースを得意とする欧州血統はスタミナに長けています。その代わりにスピードがなく、時計が早いと活躍できません。

 

ダート競馬中心のアメリカで活躍する米国血統は三つのタイプの中でスピードとパワーがあり、淡々と早いタイムを刻むのが得意ですが、瞬発力に欠けておりスローペースだと辛くなります。

 

これらはキチンと三つに区分されたものではなく、米国血統寄りの日本血統というのがあったり、欧州血統から日本血統が誕生したというのも存在します。

このブログではそのあたりのことも触れていく予定です。

 

次回は日本血統の旗手である種牡馬の話です。

 

補足

  1. インブリード─近親配合のこと。その馬の特徴がでやすいとされるが、体質が悪くなるという欠点を持つ。
  2. アウトブリード─インブリードの反対。一般に四世代前までに同じ馬がいなければこちらとなる。特徴はインブリードとほぼ反対と考えてもよい。
  3. ブラッドバイアス─血統の偏り。ある特定の条件のレースにおいて、血統成績に大きな特徴が見られることを指す。

個人的血統論のはじまり

あなたは競馬を予想するに当たって、なにを重要視してますか?

近走成績だったり、調教だったり、コース成績だったり、専門紙などの指数だったり、中には予想家の予想そのままだっていう人もいるでしょう。

私も昔は色々やってきました。

はじめは近走成績だけで、後に調教から予想するスタイルを長いことやってきました。

しかしいつしかそれも辛くなって、馬場の変化に滅法弱いと意識してからはそれを解消するために血統を組み込むようになりました。

昔、調教予想をする前に一度血統から予想してみたことがあったのですが、その日は大敗してしまい、それからは血統を意識することはありませんでした。

ただ、菊花賞春天などの特殊条件や重馬場でこの血統が注目されるときは予想の参考程度に見ていました。

そして、スランプ状態になって、再び血統に手を出しました。

そのときはまだ調教の予想に補正という形で、ファクターの一つとして使ってましたが、実は昔やった血統の見方と予想の仕方が間違っていたことが分かりました。それを直してから改めて予想すると好調だったことからメインに据えることにしました。

元々地道にデータを集めていく調教予想と違い、血統表と馬の成績を見ながら進める血統予想が性に合っているというのもあります。

 

ここまで読んで、少しばかり興味を持った方をいると思いますが、残念ながらこのブログは競馬予想ブログではありません。

このブログは現在血統表に載っている名馬をテーマに、綴っていこうというブログです。

要は、予想だったら自分でしやがれです。

このブログがあなたの予想の手助けになるか分かりませんが、それでも血統の読み物として楽しんでいただければ幸いです。

 

次回は本題に入る前に説明しておきたい人物とその理論についてです。